夏休み・黒部の山々を巡る(2011・8・14~17) ②
【2日目】2011年8月15日…薬師峠キャンプ場 4:15- 薬師岳山荘 5:14-薬師岳 5:56/6:11- 薬師峠キャンプ場 7:13/8:18-
太郎平小屋 8:23/8:53- 北ノ俣岳 10:29- 赤木岳 11:17?- 中俣乗越 11:47- 黒部五郎肩 13:46/14:07- 黒部五郎岳 14:17-
黒部五郎肩 14:25- 黒部五郎小舎 16:20
1日目(折立~薬師峠)はこちら
2日目は長丁場のため日の出前から行動開始です。それでも周りのテントの人たちはもっともっと早くに出発していきました。
ほとんど荷物のない登りってなんて快適なんでしょう。やっぱり荷物の重さって重要だと感じる一瞬・・・
それでも私たちの出発が遅いのか、あんまり人がいない。
今日はらっくち~ん♪なんて朝は思ってましたが。
薬師岳山荘が見えてきた。
前を通るとちょうど朝ごはんを食べてる人々が・・・
N吉が腹減ったとうるさいうるさい。
振り返って薬師岳山荘。お月さんもぽっかりと。
今日もN吉は後からやって来るが、大丈夫かい??
すでに下ってくるひともちらほら。
ここはなだらかでなんとも登りやすい場所。
一見急に見えますがデカザックを背負ってないとすんなりと足が前に出る。快適快適♪
振り返るとこんな感じです。
ついに薬師岳頂上もすぐそこに見えてきた。
まばゆいばかりの光景です!!
山頂で出会った方に、「写真撮るならもうあと30分早かったらすごく幻想的だったよ~」っと。
何も考えず出発してました、残念。。
雲が流れてはきますが槍も確認。
薬師岳山頂♪帽子が縮んでみっともない(笑)
すれ違いの人に「あ、インカ人が来た!」と写真を撮られたらしい・・・です。
みなただただじーっと山頂からの展望を満喫。
今日もこれからが長いからそろそろ下山してテントを回収しましょう~~
この時点ではN吉はご機嫌でした。。
ブロッケン現象も!!
チングルマの綿毛も朝露に濡れて輝いていました。
薬師岳よ、さようなら~
テント場に戻って来ました。
おとなりのテントのご夫婦は一足早く薬師岳へ出発していて、私たちが戻ったときには撤収作業中。
「早かったね~」と声を掛けられる。
なんでも今日が最終日なんだとか。三俣蓮華まで行き雲ノ平経由だそうな。
今日は折立に下山のみ。4泊5日の行程。
奥さんは「帰るのが惜しい、もう一周したいくらいだわ~~!!」っと。
本当に山が好きなんだなぁ!!っと思ってしまいました。普通4泊もしてこれだけ歩いたら、とりあえず
今日は帰ってゆっくりしたいよなぁ。
それを聞いてN吉はぎょっとしておりました。何を隠そう彼はすぐにでも家に帰りたいとのたもうたのですから。。
1日目で帰りたいだなんて、けしからん!!
できる限り急いでテントをたたみ、ひとまず太郎平小屋へ向けて出発。
太郎平小屋に到着したところでN吉が腹減ったと言うので、小屋でパンを買って食べて休憩です。
食べろと言った時にご飯食えよーと怒りながらもわたしもパンを食べました。
そして本格的に黒部五郎岳へ向けて出発。
今日は気合を入れないと歩けませんよ!!
難点は、太郎平小屋から黒部五郎小舎までかなりの距離、小屋がないこと。
トイレもないし水も大丈夫か確認しないと。。
太郎平小屋をでてかなりゆるやかな登りがしばらく続きますが、すでにN吉は後ろの方。
お~い大丈夫か??
今のところ天気は大丈夫♪
後ろにはずーっとこの先ご一緒した栃木からのおじさん二人組が。
途中、すれ違いで二人の方に「雷鳥がいましたよ!」って教えられていたので、キョロキョロしながら登っていくと
雷鳥さん発見!ちょっと遠かったけど。
N吉に教えると、それどころじゃなかったのか、あっそ、って反応。よほどですな。
北ノ俣岳。
展望なしです。このころから視界が悪くなりだしました。
やがてN吉との間がどんどん開き、どこかのポイントでN吉を待っては出発、というのを繰り返しており、
あとで写真の時間を見直しても、どこに何分留まっていたのかいまいちわからず・・・
N吉を待っていたのに、追いつくと、「早く先行ってよ」とカッチーンっとくる言葉がメラメラ
そしてしまいにゃ、ほって歩いていると抜かしていった先ほどのおじさん二人組に
「あれ?お父ちゃんは?だめだよー置いて来ちゃ~~」と言われる始末。
腹が立ったからほってきました。なにか??
中俣乗越?で相変わらずN吉を待っていた時、黒部五郎方面からやってきたおじさんが、
「さっきカールで撮った写真だよ」と天気も良く素敵なカールの写真を見せてくれました!
黒部五郎のカールは絶対に見たい!と思っていたので、ちょっと視界も悪くなってきたので、なおさら
早く着きたいと思ったのでした。
しかし長い、長すぎる~。ここまではそれほどしんどくなかったのですが、ここからの登りがつらかった。
黒部五郎の肩までは視界もほぼないし、人もいないしN吉ぜんぜんこないし、とにかくさみしすぎる。
肩でしばらくまつことに。。
N吉、ぼろぼろで現る。
しんどいのはわかるけど、発する言葉が全てやる気の微塵も感じられず腹が立ってきた・・・
とにかくとっとと登りましょうよ。
ザックを肩にデポして山頂へ。
展望ゼロの黒部五郎岳山頂デス。
はいそこに立って、写真撮るから、とか一切なしで、すぐまた
来た道を戻っていくのでした。
しかし残念でなりません。真っ白。。
この山行でカールは、かなり重要ポイントだったのに。
今度は天気が良くて、お花のきれいな時期に来たいなぁ。
そしてひたすら黒部五郎小舎目指して見えないカールをひたすら下りました。
このあたりからN吉が足がものすごく痛いとうるさい。
こやつ、やる気もない上に大げさな!!とますます腹が立ってきた・・・
「もう無理」、「だから来たくなかった」とかそればっかり。
時間も時間だしできるだけ早く着きたいの!!
足痛いけどがんばる!!とか言えないのかしらー??
怒り限界に達しとうとうカールのど真ん中で「お前なんかと二度と山に来るかぁ~~!!」と超でかい声で
叫んでやりました、えぇ、2回も。(一応後ろに先ほどいたご夫婦がいないか確認。)
黒部五郎のカールでこんなこと叫んでる女を見たらびっくりするでしょうから・・・
途中、登山道にあったでっかい石に「小屋まで2時間」(だったかな?)と書かれているのを見て、
きっと後ろにいるN吉は発狂するだろうなぁ、と思っていたら案の定、
「えぇぇーーっ小屋まで2時間???」っとでっかい声。
さらにプレッシャーを与えてしまい、落胆させてしまいました。
途中でへこたれていた彼ですが、途中から気を取り直して先を行く。
なんだ、歩けるじゃん。
ついに黒部五郎小舎です。本当に今日はお疲れ様!!
小屋では、栃木のおじさんたちが心配して待っていてくれました。ご心配おかけしました(。>0<。)
そのくせ小屋で生ビールを飲む男。アルコールを飲む余裕があるのですね。。
本当にこの2日目は、行動時間が長く、今までにこれほど疲れた日はありませんでした。
N吉もかなりお疲れの模様で早々と就寝しておりました。
あとで携帯に電源を入れたら(テント場は確かDOCOMOは圏外でしたがどこかで)
N吉からの着信履歴が何件か・・・
そしてメールで「迷った」(←これまたオオゲサ)っと。
どうやら黒部五郎の肩に着くまでの間、視界がとっても悪かったのですがその時わたしがちょっと先を歩いていたので
心配になって電話してきたらしいのです。ってか、ちゃんとつながるのね!
そして一応案内板に三俣蓮華岳とは書いてあったらしいのですが、N吉、黒部五郎小舎がその方向で
合っているのかわかっていなかったらしい(汗
そしてスマホのGPSで位置確認したら合っているとわかったらしくそのまま進んだそうですが。
ついつい先を行ってしまいましたが何が起こるかわかりませんね。
そしてこういう時GPS、やはり役に立ちますねぇ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
お疲れ様です!
読んでいてドキドキしましたが・・・
無事で何よりでしたわ!!
山で大声で叫ぶって 発散出来ました? 笑)
黒部五郎のカールが見れなくて本当に残念でしたね。
見れたらまた 元気が出たのに・・・
投稿: イノぶた | 2011年10月31日 (月) 20:23
>今度は天気が良くて、お花のきれいな時期に来たいなぁ。
黒部五郎のカールは、素敵だからね♪お天気と花のいい時に再訪だね。
>腹が立ったからほってきました。なにか??
>カールのど真ん中で「お前なんかと二度と山に来るかぁ~~!!」と超でかい声で
悪いけど 笑えた。 笑 N吉くん、どうしちゃったんでしょう?まあ、山ではいろんなことがあるさ。
投稿: カモシカ | 2011年11月 1日 (火) 23:38
薬師岳山頂からの写真、幻想的でいいですねぇ^^
ブロッケン現象も見られたんですね!羨ましい・・。
ハラハラしながら読みました。^^;
それにしても・・
>超でかい声で叫んでやりました、えぇ、2回も。
なんて、カッコイイじゃありませんか^^笑
スマホ、山でも使えたら便利ですね!
投稿: あつ | 2011年11月 2日 (水) 23:22
>イノぶたさん
もう、イライラ、ぐったりの2日目でした…
叫んでもあんまり発散できなかったみたい(笑
カール、本当に残念です。でももう一度いつか行くぞ!!
っと目標ができました!いつ行けるかな~~?
投稿: eri | 2011年11月 7日 (月) 01:09
>カモシカさん
とっても楽しみにしてたんですけどね。
カールは憧れの場所
今度は双六経由で行ってみたいな、と思ってます^^
いつもの立場が逆転してしまってましたねー。N吉どうしたの?って感じです。
二人揃って良いコンディションというのはなかなか難しいです。。
しかし山でも(地上でも)しょっちゅう小言を言っているので、山では特に
みっともないので人様のいないところでグチグチ言ってるつもりですが
今回ばかりは…
いつもテント場なんかで思いますが皆さんほんっと仲良いよなぁ、っと。。
投稿: eri | 2011年11月 7日 (月) 01:14
>あつさん
3泊4日も山にいるとお天気のいい状態はそう続かず写真を撮るのも難しいですね。(←天気のせい!?)
しかも今回ばたばたと慣れないカメラを持っていったのでもう設定がむちゃくちゃで
ボツ写真だらけです。白とびしてるわ、ISOいつの間にかすごいことに…
いつもならもうちょっと我慢するけれど、今回は時間も遅すぎて誰もいないのをいいことに叫んでおりましたー。
誰か聞いてたらビックリでしょうねぇ。
スマホ、どの山かわかるアプリなんかもあるし山では結構役に立ちますね!!
わたしもいつ替えようか悩んでます。
投稿: eri | 2011年11月 7日 (月) 01:22